令和7 年10 月21 日
公益社団法人全日本不動産協会愛知県本部名西支部
名西支部懇親旅行(新潟県・佐渡島) 報告書
支部長 森 昭憲
(代筆 会計 福井 克典)
1.日 程 令和7
年10 月14 日(火)~令和7 年10 月16 日(木)
2.旅行先 新潟県(佐渡島)
3.内 容
例年行っております名西支部の懇親旅行は、今年は10 月14 日(火)~16 日(木)の3日間で、新潟県を訪れました。新潟県では、佐渡島をメインとして、各観光地を回りながら、現地の状況、観光や産業などについて学びます。今年の参加者は当初12 名でしたが、急遽都合が悪く参加できない方が2 名いらっしゃり、10 名の参加となりました。
「10 月14 日(火)」
午前10 時10 分のフライトのため、9 時10 分に名古屋空港に集合。皆さん遅れることなく少し時間があったため皆さんで朝食がてら少し食事などをし、飛行機に乗りました。1 時間弱のフライトで新潟空港へ到着し、そこから佐渡島のフェリーへ向かうためタクシーで新潟港へ移動。スケジュールより前倒しで新潟港に到着したことから、新潟港の飲食店にて皆さんで軽く昼食をとり、12 時35 分発のフェリーに乗船しました。フェリーはおおよそ2 時間30 分、買い込んだお酒などを飲みながら団欒がスタートしましたが、途中から船が揺れ始め、気分を悪くする方はいませんでしたが各々横になるなど到着を待ちました。フェリー
が佐渡島へ到着し、両津港で下船しました。この段階で既に午後3 時を過ぎており、佐渡島へ渡るには意外に時間がかかることを実感しました。
佐渡島に到着後は、観光バスにて移動。道中ではバスの運転手さんから佐渡島のことについて教えて頂きました。佐渡島は、現在全域で佐渡市という一つの市となっており、その前は1 市、7 町、2 村だったとのことです。外周は約280 ㎞、面積は東京23 区の1.4 倍の大きさ。人口は現在4 万5000 人前後ですが、2021 年12 月では5 万人を超えており、毎年1,000 人程度の減少をしており高齢者が多いということが大きな要因のようです。佐渡島での移動は両津港から西側の相川へ横断する計画のため移動距離はおおよそ25 ㎞程度です。
ホテルまでの道中で、トキの森公園に立ち寄りました。トキの森公園は環境省が管轄するトキの保護施設と隣接しており、トキを近くで見ることができました。トキは2003 年に自然絶滅しましたが、1999 年に中国から譲渡された洋洋(ヤンヤン)と友友(ヨウヨウ)の繁殖に成功、現在は島内に放鳥もされ500 羽以上のトキが現存しているということです。なお、すべてがこの洋洋と友友の子孫にあたるとのことでした。トキは渡り鳥ではないため基本的には島外に出ることはないそうです。このトキを佐渡島以外で放鳥する計画もあるそうで、現在手が挙がっているのは石川県の能登地域というお話も伺いました。また、トキの羽は拾得することは自由なようですが、拾得した羽を他人へ有償無償を問わず譲渡することは禁止されており、個人が譲渡した場合は5 年以下の拘禁刑または500 万円以下の罰金という重い刑が課されることを知りました。調べると、種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)という法律が存在し、対象はトキに限らないようです。
トキの森公園を後にし、この日の宿であるホテル万長におおよそ17 時に到着しました。ここからは各自風呂に入るなど休憩し、18 時から夕食、20 時10 分からホテル内でおけさ節の踊りを見ることができ、20 時30 分から翌日行く予定の(国史跡)北沢浮遊選鉱場がライトアップをしているということで希望者はバスに乗って観覧をしました。その後はそれぞれ部屋で飲んだり、移動で疲れている方は先に就寝されるなどゆっくり過ごしました。
「10 月15 日(水)」
この日は、今回の旅のメインの佐渡金山となっています。当日の旅行代理店のスケジュールは少し変更し、時間を前倒しで移動して両津港までの道中にある干物屋の丸中商店へ立ち寄ろうということになりました。
ホテルで朝食を済ませた後は、観光バスに乗り(国史跡)北沢浮遊選鉱場の観覧をし、隣接している北沢窯にて買い物をしました。この北沢窯で売られている陶器は酸化鉄を含有する佐渡の赤土(無名異)を使用しており、佐渡金山の付近の山で採取される土を使用しているものですが、採取できる場所は公開されておらず、この土を採取することができる人は工芸家など一定の人に限定されているそうです。また陶器などはお土産物として販売されているわけですが、一度陶器になったものは再生ができず、佐渡の赤土を生の土の状態では島外へ持ち出すことは禁止されているということでした。なお、ホテル万長のビアグラスでもおすすめとして使用されていましたが、実際にビールを注ぐときめ細やかな泡が立ち、口当たりや味に変化を感じました。
(国史跡)北沢浮遊選鉱場の後は、世界遺産の佐渡金山へ移動しました。佐渡金山の観覧コースは宗太夫坑コース(江戸の手彫り)と道遊坑コース(明治以降)の2 つのコースがメインで、それぞれ所要時間は30 分と40 分で合計70 分とされていましたが、解説等を読みながら回ると70 分では足りませんでした。佐渡金山の経営の方法は、採掘経費を奉行所が持つ直山(じきやま)と、採掘経費を山師が持つ請山(うけやま)があり、産出した金銀の取り分が異なっていたということです。リスクが低ければ取り分も少ないシステムですが、新しい鉱山を発見、開発した山師は財を成した方々が多くいるようです。佐渡金山の採掘の技法などについては、現地で観覧することが一番理解できると思いますが、最も印象深かったのは、佐渡金山のある相川の町は元々漁村だったところ、金の発見をきっかけに全国各地から人が集まり、最大人口が5 万人程度にまでなったということでした。当時の江戸が80
万人、大阪が40 万人、長崎が2 万人程度とみられていることからも国内有数の町であったという経緯があったようです。
佐渡金山を観覧した後は、夫婦岩のそばにあるレストラン夫婦岩で食事をし、夫婦岩を観覧しました。佐渡は、「赤玉石」や「錦紅石」などの石が名産とされており観賞用や庭石などとして使われているようですが、近年ではあまり産出されなくなり希少性は上がっているようです。レストランで販売している石で最高額が6500 万円もするものが展示してあり、みんなで盛り上がりました。
その後は、両津港までの道中で干物屋の丸中商店へ立ち寄り各々お土産を購入しました。両津港から新潟港まではジェットフォイル(高速船)に乗船しましたが、それほど揺れず時間も1 時間程度で着きました。なお、フェリーは2 等で大人1 名2,890 円ですが、ジェットフォイルは6,980 円と大幅に金額が異なります。
新潟港からは当日のホテルである白玉の湯華鳳まで観光バスに乗り移動しました。華鳳はプロが選ぶ日本のホテル・旅館100 選で加賀屋をおさえ2024 年に総合1 位を獲得したそうです。ホテルは豪華で接遇も良く、温泉のお湯も良かったです。この日も到着後は皆さんそれぞれお風呂を楽しむなどして18 時から宴会、宴会終了後はカラオケも行い親睦を深めることができました。
「10 月16 日(木)」
支部旅行最終日、生憎の雨でした。この日は雨によりスケジュールは大幅に変更になりました。
華鳳で朝食を済ませ、観光バスにてストックバスターズという金物メインのアウトレットに行きましたが、あまりここで買い物をしている人はおらず、傘を買っている人が数人いたくらいではないかと思います。
その後は新潟県の弥彦村の弥彦神社に参拝に行きましたが、参拝自体はすぐに終え、本来ならばロープウェイにのり山頂を散策をする予定でしたが、登っても何も見れないだろうという運転手さんの意見からロープウェイに乗ることを断念しました。予定していた近隣の吉田屋にてわっぱ飯を食べ、次の場所へ移動しました。わっぱ飯は美味しかったのですが、雨ということもあり皆さん旅行の疲労が少し滲み出来ている感じがしました。
次は、燕三条市の道の駅燕三条地場産センターに行きました。燕三条は金物が有名で、ここでは日用品、農耕器具や食器など金物を多く扱っており各々買い物をしました。
買い物を済ませた後は新潟空港に移動。スケジュールの変更で予定よりも早く着き、ここでも皆さんお土産を買い、余った時間はお茶などして時間を潰していましたが、フライトが30 分くらい遅れ、名古屋空港へ18 時40 分頃に到着し、解散となりました。
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